推しアイドル

あんさんぶるスターズ』の話をします。



あんスタが嫌いだ。嫌いと言いながらリリース直後から続けているし、ガチャも引く。クソヤンチャウンコツイッタラーだったときは鍵もかけずに悪口言いまくっていたがあんスタは本当にクソなので鍵かけてなくても全然怒られなかった。(最近いろいろ改善してることにすらムカついているからもうわけがわからないけど、わたしももう何にムカついてるのかわからない。)

そんなあんスタだけど、絵とキャラクターは好き。好きなキャラが初期の反骨精神を忘れて日和ってしまったり、戦時中の子供みたいな幼少期を過ごさせられたりしたが。最初で最後の修学旅行も取り上げられたが。
それでもアイドルたちに罪はない。



あんスタに関しては「推しアイドル」と「好きな男」がいる。



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あんさんぶるスターズ 乙狩アドニス



最推しアイドル。戦時中の子供のような幼少期を過ごしたり、クソ毒姉3人に人格形成されたり、修学旅行に行けなかったりするが、歌が上手で心優しく人の為にアイドルをしたいと言ってくれた、清く正しく力強く美しい正に偶像崇拝の対象である『アイドル』の象徴といっても過言ではない。推していてよかったと思わせてくれる。みんなあんスタをするなら乙狩アドニスを推したほうがいい。






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あんさんぶるスターズ 高峯翠



こっちは私の年下後輩彼氏の高峯翠くん。基本やる気がなく、普通科を受けようとしたら間違えてアイドル科を受けてしまったというふざけた経歴で一年の最後までうだうだ言ってたクソめんどくさい男だ。(あんスタは1年間を繰り替えし違う角度から話を進める、無駄機能付きノベルアプリ)心を開いたら開いたで更にめんどくさそうだということは、守沢への態度で分かってしまうね。



ちなみにこの2人、身長体重が同じで小さくてかわいいもの好きな共通点があるが、アイドルとしては真逆と言っていい。
今回はこの高峯翠の話をする。







〈高峯翠〉


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先述したとおり、高峯は間違えてアイドル科を受けてしまったアンポンタンだが、顔が良い為に試験をあっさりパスして入ってきた、過去に彼女がいた形跡まであるあんさんぶるスターズのやばい奴である。あんスタは一応アイドルものなので、大体アイドルとして成功したがっているなかで、この高峯という後輩はいつまでもグダグダと文句を垂れ、先輩に暴言を吐き、口癖は「鬱だ死にたい」という最低野郎だ。正直とても嫌いだったので早く転校しろと思っていた。
最低と言いながら好きになってしまったきっかけは、おそらく2015年7月に行われた推しユニットとの抱き合わせゴリライベントと名高い「出航!海上の海賊フェス」でのワンシーン。





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??





なんか…


言っとる…。




これはいくつかの好きな要素のうちの一つだが、キレると先輩に「アンタ」っていう後輩にどうしようもなく惹かれてしまう。自己評価がクソ低かった翠くんを焚きつけ、アイドルにしたプロデューサーの私に、泣きながら私の肩を揺さぶっていうんですよ。「アンタが俺をステージに立たせたんだから、アンタは俺を最後までみろよ……!」って………。(これ全部言われるのは守沢千秋なんだよなあ…)




厄介夢女なので最初嫌いなキャラほど熱烈に惚れてしまう。(同じ理由で瀬名泉の夢女になってしまった)
"好き"の反対が"無関心"でも、"嫌い"の反対なのは"好き"だと私は思う。高峯のことなんか別に好きじゃないって思いながら読む夢小説は格別だなあ。




そんな高峯翠の✩5がもらえるイベントがはじまったのでみんなでクソみてえに画面タップしような。





夢女として生きてきた。

別に誕生日でも何でもなかったが、自分の人生を振り返ってみたら、いつも脳内の自分の隣には「男キャラクター」がいた。
一番古い記憶を思い出すと、『となりのトトロ』のカン太。素直になれないくせに傘を渡してきた不器用な優しさが幼心に響いたのだろう。カレーパンマンにも恋してた。幼稚園生のわたしはカレーパンマンとキスしたかったのだろうか?
土井先生やコジロウのような「初恋泥棒」とは違うと思う。常にガチ恋自己投影型夢女。そんな1人の女が心を奪われた数多くの男たちのことを、自分探しも兼ねて書いていこうと思う。あと夢小説あるあるでクスッとしようと思う。



「オタクになる前の人生の記憶がない」とよくオタクは言う。
わたしにもない。はっきりと覚えているのは、わたしの人生の岐路が小学五年生のときに友人から無理やり見せられた「丸井ブン太」によって、大きくカーブを描くことになったということだけだ。



丸井ブン太
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テニスの王子様 第23巻69ページより

丸井ブン太に「外させてみろィ」って言われたあの瞬間から、彼の何かを外すのは常にわたしでありたいと思うようになった。
小学五年生の色恋沙汰に興味津々、消しゴムの中に緑のペンで好きな男の子の名前を書いたり、ピンクのマニキュアを小指に塗ったりしていた私にとって、この出会いは衝撃だった。顔がいい。顔が良くて……強いセリフを吐いている。そして顔が………良い。

丸井ブン太は顔が良い」

申し訳ないがこれだけは譲らない。安室徹よりも顔が良い。(コメントを非表示にして60億人から刺されることを防いでいる)
10年以上夢女をしているが、正直もう本当に顔だけで惚れたのでキャラクター性を掘り下げることが難しい。顔!テニス強い!リスペクト精神!顔!声!みたいな。なので正直今一番好きなテニプリキャラは?と聞かれたら幸村くんだし、夢小説読みたいのは?と言われたら日吉と亜久津だ。というより、テニプリに関しては乙女ゲームがあるからそちらの要素が高い。
それでも、わたしの初めての男は丸井ブン太だったから何か言うとするならば、丸井ブン太の夢は三角関係が多いんだよなあ………ということだろうか。仁王か幸村くんのな。そんな三角関係の波にわたしの初恋みたいなもんはドロドロと溶かされ、気づけば夢小説という要素のみがわたしの中にとり残された。(DS版ドキサバを購入したら告白シーンに他の男が割り込んでくるってきいて怖くて一度も起動していない)





当時、ノートパソコンが自宅に導入されて気軽にネットを楽しめるようになった時のことだった。携帯も買ってもらい、画像を楽しむために赤外線通信でいろいろな画像をとにかくやり取りしていた。そんな中で、私は自宅のパソコンからメールに丸井ブン太の画像を添付して携帯で保存するというやり方をとっていた。そして……遂に出会ってしまったのだ。
──「メル画」に。

メル画は今じゃ面白コンテンツと化しているが、小学生のわたしは丸井くんとデートの約束をしたり告白されることに喜びを覚えるばかりで、果ては自分でもメル画メーカーを駆使して作った記憶がある。今も電子の海のどこかに流されて他の女の笑い者にされているのだろうか。
そしてメル画を知った後の段階は、当然「夢小説」だ。なぜ夢小説に行き着いたのかは覚えていない。メル画を掲載しているサイトがあったのだろうか?とにかく、ここから夢小説の世界にどっぷり浸かり込むことになる。

夢小説には種類があった。「甘夢」「悲恋」「狂愛」などである。特にテニプリは夢人気がアホみたいに高いので種類には事欠かない。そこに「バトテニ」や「ホラー」「逆ハー」「トリップ」「嫌われ」などの要素が入ってきて、隠されたページの中には「裏夢」「激裏」が置いてある。
わたしの時代には隠しページのリンクはそこまで難解ではなく、パスワードさえとければ良いところが多かった。『高橋留美子作品』や『天然少女満』『ないしょのつぼみシリーズ』などのすけべ要素がある漫画が好きだったクソスケベマセガキのわたしは当然、裏夢も激裏も読んだ。(サイト主は18禁とうたっていたが、今にして思えばサイト主も高校生とかだと思う)褒められたものではないので隠しておこうと思ったが、成人してからだから言えることがある。隔離していることが重要なのであって、中坊だって高校生だってエロが読みたいから、ページを探してパスワードを探して、ようやく見つけた裏夢を読む権利は誰にも邪魔されてはいけない自分だけの秘密だ。みんなそうやって大人になっていく。
とにかく種類豊富に色々なシチュエーションが展開されていて、みんなよくあれだけサイトがある中で新しい夢を思いつくもんだと感心した。トリップ夢一つ取ったって「トリップ」と「逆トリ」に分かれていて、その方法も神様の気まぐれ、夢主の死、日常を過ごしていたら突然など様々だ。トリップ夢には思い出がある。A4のコピー用紙に好きなトリップ夢をパクった当時の推しキャラの夢小説を書いたのだ。丸井ブン太を見せてきた友人と、夢小説を書きあってメールを送りあったりもした。しかし自分の文章では欲を満たせなかったわたしは、パケット制限を外してもらった途端に深夜まで夢小説を読みふけり、60000円の請求がきて親に携帯を取り上げられた。そこからは好きな夢小説をコピーして印刷したり、メールに貼り付けて携帯に送り夢小説フォルダを作るなどしていた。



夢小説が好きだった。夢小説を読んで泣いたし、夢小説で漢字を覚えたりした。わたしの青春は夢小説だ。そしてきっと、これからも夢小説を読み続けるのだろう。
夢小説を書いてる皆さん、どうか私をいつまでも学生にしてください。



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赤葦京治と同棲している日記。夢小説を読む次元じゃなくなってしまった過去最高のガチ恋